本剤又は他のキサンチン系薬剤に対し重篤な副作用の既往歴のある患者
気管支喘息、喘息性(様)気管支炎、うっ血性心不全
ジプロフィリンとして、通常成人1回300〜600mgを皮下、筋肉内又は静脈内注射する。なお、年齢・症状により適宜増減する。
急性心筋梗塞、重篤な心筋障害のある患者[心筋刺激作用を有するため、症状を悪化させるおそれがある。]
てんかんの患者[中枢刺激作用によって発作を起こすおそれがある。]
甲状腺機能亢進症の患者[甲状腺機能亢進に伴う代謝亢進、カテコールアミンの作用を増強するおそれがある。]
急性腎炎の患者[腎臓に対する負荷を高め、尿蛋白が増加するおそれがある。]
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
小児[本剤の副作用があらわれやすい。]
投与速度
本剤を急速に静脈内注射すると、上記の副作用のほか、顔面潮紅、熱感、不整脈、まれにショック等があらわれることがあるので、ゆっくり注射すること。
筋肉内注射にあたっては、組織・神経等への影響を避けるため下記の点に注意すること。
筋肉内注射はやむを得ない場合にのみ、必要最小限に行うこと。
なお特に、同一部位への反復注射は行わないこと。
また、低出生体重児、新生児、乳児、幼児、小児には特に注意すること。
神経走行部位を避けるよう注意すること。
注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は、直ちに針を抜き、部位を変えて注射すること。
アンプルカット時
本剤はワンポイントアンプルであるが、アンプルカット部分をエタノール綿等で清拭し、カットすることが望ましい。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 他のキサンチン系薬剤テオフィリンアミノフィリンコリンテオフィリンカフェイン等中枢神経興奮薬エフェドリン塩酸塩マオウ等 | 過度の中枢神経刺激作用があらわれることがある。副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 | 併用により中枢神経刺激作用が増強される。 |
本剤は、使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
(頻度不明)
ショック
ショックを起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
痙攣、意識障害
類薬(テオフィリン)で痙攣又はせん妄、昏睡時の意識障害があらわれることが報告されているので、抗痙攣剤の投与等適切な処置を行うこと。
急性脳症
類薬(テオフィリン)で痙攣、意識障害等に引き続き急性脳症に至ることが報告されているので、このような症状があらわれた場合は、投与を中止し、抗痙攣剤の投与等適切な処置を行うこと。
横紋筋融解症
類薬(テオフィリン)で横紋筋融解症があらわれることが報告されているので、CK(CPK)上昇等に注意すること。
| 頻度不明 | |
| 精神神経系 | 頭痛、不眠 |
| 循環器 | 心悸亢進 |
| 消化器 | 悪心・嘔吐、食欲不振、腹痛、下痢等 |
ニチフィリンM注300mg
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