リトゴビ錠4mg

抗悪性腫瘍剤

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リスト同薬効薬剤
一般名 フチバチニブ
製造/販売 大鵬薬品工業
剤形/規格
  • リトゴビ錠4mg

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警告

  • 本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の使用が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。

禁忌

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能・効果

  • がん化学療法後に増悪したFGFR2融合遺伝子陽性の治癒切除不能な胆道癌

用法・容量

  • 通常、成人には、フチバチニブとして1日1回20mgを空腹時に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

注意事項

重要な基本的注意

  • 8.1 網膜剥離があらわれることがあるので、本剤投与中は定期的に眼科検査を行うなど観察を十分に行うこと。また、眼の異常が認められた場合には、速やかに医療機関を受診するよう患者を指導すること。[7.3、11.1.1参照]

  • 8.2 高リン血症があらわれることがあるので、本剤投与中は定期的に血清リン濃度を測定し、血清リン濃度の変動に注意すること。[7.3、11.1.2参照]

慎重投与

  • 9.3 肝機能障害患者

    • 9.3.1 中等度以上の肝機能障害患者(Child-Pugh分類B又はC)

      • 減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。本剤の血中濃度が上昇することがあり、副作用が強くあらわれるおそれがある。[16.6.1参照]

  • 9.4 生殖能を有する者

    • 9.4.1 妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後一週間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。[9.5参照]

    • 9.4.2 男性には、本剤投与中及び最終投与後一週間においてバリア法(コンドーム)を用いて避妊する必要性について説明すること。[9.5参照]

  • 9.5 妊婦

    • 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ラットを用いた生殖発生毒性試験において、臨床曝露量未満に相当する用量で胎児の内臓及び骨格異常の発生が報告されている。[9.4.1、9.4.2、9.6参照]

  • 9.6 授乳婦

    • 授乳しないことが望ましい。本剤が乳汁に移行する可能性があり、乳児が乳汁を介して本剤を摂取した場合、乳児に重篤な副作用が発現するおそれがある。[9.5、15.2参照]

  • 9.7 小児等

    • 小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

適用上の注意

  • 14.1 薬剤交付時の注意

    • PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

その他の注意

  • 15.2 非臨床試験に基づく情報

    • 反復投与毒性試験(ラット及びイヌ)において、種々の器官及び組織の異所性石灰化、骨・軟骨形成異常等の変化が臨床曝露量未満に相当する用量で認められた。[9.6参照]

相互作用

相互作用序文

  • 本剤は主にCYP3Aで代謝される[16.4参照]

薬物代謝酵素用語

CYP3A

薬物代謝酵素用語

併用注意

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
強い又は中程度のCYP3A誘導剤リファンピシン、カルバマゼピン、エファビレンツ等[16.7.1、16.7.2参照] 本剤の有効性が減弱するおそれがあるので、これらの薬剤との併用は可能な限り避け、CYP3A誘導作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。 これらの薬剤がCYP3Aを誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
強い又は中程度のCYP3A阻害剤イトラコナゾール、クラリスロマイシン、フルコナゾール等[16.7.3、16.7.4参照] 本剤の副作用が増強されるおそれがあるので、これらの薬剤との併用は可能な限り避けること。やむを得ず併用する場合には、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 これらの薬剤がCYP3Aを阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。

副作用

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  • 11.1.1 網膜剥離

    • 漿液性網膜剥離(1.0%)、網膜色素上皮剥離(1.0%)等があらわれることがある。霧視、飛蚊症、視野欠損、光視症、視力低下等が認められた場合には、眼科検査を実施し、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。[7.3、8.1参照]

  • 11.1.2 高リン血症(91.3%)[7.3、8.2参照]

その他の副作用

  • 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

20%以上 5〜20%未満 5%未満
眼障害 ドライアイ、睫毛の異常、霧視 眼瞼炎、視力障害
消化器障害 口内乾燥(30.1%)、下痢、口内炎 便秘、悪心、嘔吐
一般全身障害 疲労
肝胆道系障害 AST増加、ALT増加
腎障害 血中クレアチニン増加
代謝、栄養障害 食欲不振 高カルシウム血症、低ナトリウム血症、脱水
筋骨格系 筋肉痛、関節痛、筋痙縮、CK上昇 四肢痛
神経障害 味覚異常 末梢性ニューロパチー 浮動性めまい
皮膚障害 爪の異常(46.6%)、脱毛症(33.0%)、皮膚乾燥、手掌・足底発赤知覚不全症候群 そう痒症 発疹

薬価

リトゴビ錠4mg 10252.5円/錠

評価サマリー

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