2.1 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5参照]
2.2 プロスタグランジン製剤に対する過敏症の既往歴のある患者
非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与時にみられる胃潰瘍及び十二指腸潰瘍
通常、成人にはミソプロストールとして1回200μgを1日4回(毎食後及び就寝前)経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
8.1 本剤投与時にみられる下痢は、通常、軽度で一過性であるが、症状が持続する場合には、減量等の適切な処置を行うこと。また、マグネシウム含有制酸剤との併用に注意すること。[10.2参照]
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 脳血管障害や冠動脈疾患等血圧低下により重篤な合併症を起こすおそれのある患者
類薬(PGE1)で血圧低下作用が報告されている。
9.3 肝機能障害患者
肝機能障害を増悪させるおそれがある。
9.4 生殖能を有する者
妊娠する可能性のある女性には、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。
妊娠する可能性のある女性に投与する場合には、妊娠中でないことを十分確認すること。また、患者に次の注意事項について十分説明し、同意を得た後、使用すること。[9.5参照]
・本剤には子宮収縮作用があり、流産を起こしたとの報告があること。
・本剤投与中は避妊すること。また、本剤投与中に妊娠が確認された場合又は疑われた場合には、直ちに投与を中止し、主治医に連絡すること。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。
本剤には子宮収縮作用があり、妊婦で完全又は不完全流産及び子宮出血がみられたとの報告がある。ラットに本剤を経口投与したところ、妊娠前及び妊娠初期投与試験では着床数の減少及び生存胎児数の減少がみられ
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。[9.5参照]
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
下痢等の消化器症状がみられた場合には、減量又は休薬等適切な処置を行うなど慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。[7.2参照]
13.1 症状
過量投与による臨床症状としては、鎮静、振戦、痙攣、呼吸困難、腹痛、下痢、発熱、心悸亢進、低血圧及び徐脈の報告がある。
14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
開封後は湿気を避けて取り扱うこと。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| マグネシウム含有制酸剤[8.1参照] | 下痢が発現しやすくなる。 | 本剤は、小腸の蠕動運動を亢進させ、小腸からの水・Naの吸収を阻害し、下痢を生じさせる。マグネシウム含有制酸剤には緩下作用があるので、両者の併用で下痢が発現しやすくなる。 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明)
ショック、アナフィラキシー(呼吸困難、ふるえ等)があらわれることがある。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 5%以上 | 0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 | |
| 消化器 | 下痢、腹痛、嘔気 | 腹部膨満感、消化不良、嘔吐、食欲不振、おくび、便秘等 | 軟便 | |
| 肝臓 | ALT上昇、AST上昇、Al-P上昇、LDH上昇 | ビリルビン上昇等 | 総コレステロール上昇、γ-GTP上昇等 | |
| 腎臓 | 蛋白尿、クレアチニン上昇 | 多尿、頻尿、BUN上昇 | 尿糖 | |
| 血液 | 白血球増多、白血球減少、赤血球減少等 | 貧血(赤血球減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット値減少)、血小板減少 | ||
| 生殖器 | 月経異常 | 閉経後出血、子宮痙攣、月経困難、月経中間期出血 | ||
| 皮膚 | 発疹 | 蕁麻疹、そう痒 | ||
| 精神・神経系 | めまい、口渇、異常空腹感 | 頭痛、舌麻痺 | ||
| その他 | ほてり、発熱、胸痛、浮腫、心悸亢進 | 静脈炎、しびれ感 | 全身倦怠感 |
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