本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心,嘔吐)
通常,成人にはアザセトロン塩酸塩として1回10mgを1日1回経口投与する。なお,年齢,症状により適宜増減するが,1回15mgを超えないこととする。
本剤は強い悪心,嘔吐が生じる抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)の投与の場合に限り使用すること。
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。〔PTPシートの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。〕
本剤は,経口剤であるので,抗悪性腫瘍剤の投与前に投与すること。
抗悪性腫瘍剤投与後,本剤の効果が不十分で悪心,嘔吐が発現した場合には,他の制吐療法(注射剤の投与等)を考慮すること。
承認時の臨床試験(治験)及び製造販売後の使用成績調査において,安全性の評価対象となった総症例数3,005症例中,173例(5.8%),273件に副作用が報告されている。主な副作用は頭痛18件(0.6%),発熱14件(0.5%),便秘11件(0.4%),下痢10件(0.3%)等であった。また主な臨床検査値の異常についてはALT(GPT)上昇39件(1.3%),AST(GOT)上昇37件(1.2%)等であった。[承認時及び再審査申請時の集計]
ショック(頻度不明),アナフィラキシーショック(頻度不明)
ショック,アナフィラキシーショック(気分不良,胸内苦悶感,呼吸困難,喘鳴,顔面潮紅,発赤,浮腫,チアノーゼ,血圧低下等)を起こすことがあるので観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | |
精神神経系 | 頭痛,頭重 | |
消化器 | 下痢,便秘 | 腹部膨満感,下血 |
血液 | 白血球数増加 | |
肝臓 | AST(GOT)上昇,ALT(GPT)上昇,γ-GTP上昇,LDH上昇,総ビリルビン値上昇 | |
腎臓 | BUN上昇 | 蛋白尿 |
皮膚 | 発疹 | |
その他 | 発熱,顔面潮紅,総蛋白減少 | アルブミン減少 |
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