齲窩および根管の消毒、歯髄炎の鎮痛鎮静
通法に従って、齲窩及び根管の処置後、本剤の適量を滅菌小綿球または綿繊維に浸潤させて窩内あるいは根管内に挿入し、仮封する。
14.1 薬剤使用時の注意
腐食力が強いので注意して使用すること。
浸出液の多い根管への適用は、根尖部の刺激性が増加するので、使用を避けること。
予め局所を十分に乾燥してから、本品を使用すること。
軟組織に対し局所作用をあらわすおそれがあるので、口腔粘膜等へ付着させないよう配慮が必要である。
したがって、ラバーダム防湿等を励行すること。
軟組織に付着した場合、直ちに拭き取り、エタノール、グリセリン、植物油で清拭するかまたは多量の水で洗う等適切な処置を行うこと。[14.1.6参照]
本品は顔、皮膚等に付着すると数十秒で付着部が白変する。皮膚等に付着したまま放置すると炎症を起こし、化学的損傷を生じるので、直ちに処置すること。
その場合は火傷の治療に準じて処置するか、直ちに皮膚科医に相談すること。[14.1.5参照]
容器から使用適量をダッペングラスにとり、滅菌小綿球または綿繊維に浸潤させて窩内あるいは根管に挿入すること。
眼に入らないように注意すること。
15.2 非臨床試験に基づく情報
15.2.1 急性毒性
本品の主成分フェノールの急性毒性はLD
50560mg/kg(ddY系雄性マウス、経口)であったが、本品の急性毒性はLD
501360mg/kg(ddY系雄性マウス、経口)であった。
15.2.2 局所刺激性
雄性家兎背部皮膚を用いて、局所刺激性を比較したところ、生理食塩水を0、液状フェノールを1.0とした場合、本品は0.7を示した。
使用後は密栓し、直射日光を避けて保管すること。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
頻度不明 | |
過敏症 | 過敏症状 |
村上キャンフェニック
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