イムノマックス-γ注300

遺伝子組換え型インターフェロン-γ製剤

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リスト同薬効薬剤
一般名 インターフェロンガンマ-1a(遺伝子組換え)
製造/販売 塩野義製薬
剤形/規格
  • イムノマックス-γ...

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禁忌

  • 本剤又は他のインターフェロン製剤に対し過敏症の既往歴のある患者

  • ワクチン等生物学的製剤に対し過敏症の既往歴のある患者

効能・効果

  • 腎癌

用法・容量

  • 生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液等に溶解し,1法又は2法により点滴静注する。

    • 1法:連日投与

      • 通常,成人には1日1回200万〜300万国内標準単位/m2(体表面積)を連日投与する。

    • 2法:間欠投与

      • 通常,成人には1日1回1000万国内標準単位/m2(体表面積)を5日間連日投与し,9日間休薬する。これを2回繰り返す。
        その後,1日1回1000万国内標準単位/m2(体表面積)を隔日3回投与し,9日間休薬する。これを2回以上繰り返す。

  • なお,年齢,症状により適宜増減する。

注意事項

重要な基本的注意

  • 本剤の投与により,間質性肺炎,重篤なうつ状態,自己免疫現象があらわれることがあるので,患者に対し副作用発現の可能性について十分説明すること。[「副作用(1)重大な副作用」の項参照]
    なお,類薬(インターフェロン-α製剤)で,間質性肺炎は小柴胡湯との併用例で多く報告されているため,注意すること。

  • 本剤を長期投与する場合には,臨床効果及び副作用の程度を考慮し,投与を行うこと。
    なお,効果が認められない場合には投与を中止すること。

  • 過敏症等の反応を予測するため,使用に際しては十分な問診を行うとともに,あらかじめ本剤によるプリック試験を行うことが望ましい。

  • 本剤の投与において,一般に発熱がみられる。その程度は個人差が著しいが高熱を呈する場合もあるので,発熱に対してあらかじめ十分配慮すること。

  • 骨髄機能抑制,肝機能障害,腎機能障害等があらわれることがあるので,定期的に臨床検査を行うなど患者の状態を十分に観察し,異常が認められた場合には減量,休薬等適切な処置を行うこと。

慎重投与

  • 間欠投与又は一時中止し,再投与する場合

  • 薬物過敏症の既往歴のある患者

  • アレルギー素因のある患者

  • 心疾患又はその既往歴のある患者[心疾患が悪化することがある。]

  • 重篤な肝障害又は腎障害のある患者[症状が悪化することがある。]

  • 高度の白血球減少又は血小板減少のある患者[白血球減少又は血小板減少が更に悪化することがある。]

  • 精神神経障害又はその既往歴のある患者[症状が悪化することがある。]

  • 自己免疫疾患又はその素因のある患者[症状が悪化又は顕性化することがある。]

適用上の注意

  • 調製方法

    • 1瓶あたり,添付の日局注射用水1mLをゆっくり加え,激しい振盪を避けて溶解する。更に,1日投与量を生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液等200〜500mLに加えて点滴静注する。

    • 用時調製し,溶解後速やかに使用すること。残薬は廃棄すること。

相互作用

併用注意

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
合成抗菌剤スルファメトキサゾール・トリメトプリム製剤 骨髄抑制作用を増強するおそれがある。 機序は不明共に骨髄抑制作用を有する。

副作用

副作用発現状況の概要

  • 承認時における安全性評価対象例174例中(イムノマックス-γ注100投与例を含む),副作用は165例(94.8%)に認められた。主なものは,発熱,悪寒・戦慄,全身倦怠感等のインフルエンザ様症状が162例(93.1%),次いで食欲不振,悪心等の消化器系症状が93例(53.4%)等であった。また,臨床検査値の異常変動は174例中105例(60.3%)に認められた。主なものは,白血球減少62例(35.6%),AST(GOT)上昇35例(20.1%),ALT(GPT)上昇33例(19.0%)等であった

  • 再審査終了時における安全性評価対象例319例中(イムノマックス-γ注100投与例を含む),臨床検査値の異常変動を含む副作用は237例(74.3%)に認められた。主なものは,発熱,悪寒・戦慄,全身倦怠感等のインフルエンザ様症状が208例(65.2%),食欲不振,悪心等の消化器系症状が64例(20.1%),白血球減少60例(18.8%),AST(GOT)上昇34例(10.7%),ALT(GPT)上昇33例(10.3%)等であった。

  • (副作用の発現頻度は承認時,再審査終了時の成績に基づく。)

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

  • 間質性肺炎(0.1〜1%未満)

    間質性肺炎があらわれることがあるので,患者の状態に十分注意し,発熱,咳嗽,呼吸困難,胸部X線異常等の呼吸器症状があらわれた場合には投与を中止し,副腎皮質ホルモン剤の投与等適切な処置を行うこと。また,咳嗽,呼吸困難等があらわれた場合には直ちに連絡するよう患者に対し注意を与えること。

  • ショック(頻度不明

    ショックを起こすことがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。

  • 重篤なうつ状態(0.1〜1%未満

    重篤なうつ状態があらわれることがあるので,患者の精神状態に十分注意し,不眠,不安,焦燥等があらわれた場合には投与を中止するなど,投与継続の可否について慎重に検討すること。また,投与にあたってはこれら精神神経症状発現の可能性について患者及びその家族に十分理解させ,不眠,不安等があらわれた場合には直ちに連絡するよう注意を与えること。
    なお,類薬(インターフェロン-α,β製剤)で,自殺企図,躁状態,攻撃的行動の症例が報告されている。

  • 急性腎不全(頻度不明

    急性腎不全を起こすことがあるので,定期的に腎機能検査を行うなど観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。

  • 心不全(0.1〜1%未満)

    心不全を起こすことがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。

  • 白血球減少,血小板減少(5%以上),汎血球減少(頻度不明)

    これらの副作用があらわれることがあるので,定期的に血液学的検査を行い,治療の継続が困難と認められた場合には減量又は休薬するなど適切な処置を行うこと。

  • 自己免疫現象(頻度不明

    自己免疫現象によると思われる症状・徴候(肝炎,潰瘍性大腸炎の悪化等)があらわれることがあるので,自己免疫性疾患の患者又はその素因のある患者には慎重に投与すること。

  • 糖尿病(頻度不明)

    糖尿病が増悪又は発症することがあるので,定期的に検査(血糖値,尿糖等)を行い,異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。

その他の副作用

5%以上 5%未満 頻度不明
過敏症注1 顔面潮紅,そう痒感,蕁麻疹等
発熱及びインフルエンザ様症状注2 発熱,悪寒・戦慄,全身倦怠感 頭痛,関節痛,筋肉痛等
血液 貧血
肝臓 AST(GOT)上昇,ALT(GPT)上昇,LDH上昇 総蛋白減少,Al-P上昇等 ビリルビン上昇,コレステロール上昇,トリグリセライド上昇
腎臓 BUN上昇,クレアチニン上昇,蛋白尿,尿量減少等 尿沈渣異常
電解質 血清ナトリウム減少,血清カリウム変動,血清カルシウム変動 血清クロール減少
精神神経系 見当識障害,眠気,めまい,ふらつき,振戦等
循環器 血圧変動,動悸等 心電図異常,頻脈
呼吸器 呼吸困難等
消化器 食欲不振,悪心・嘔吐 下痢,口内炎等
注3 眼底出血等の網膜の微小循環障害
注射部位 腫脹 疼痛
その他 発汗,浮腫 胸部圧迫感
  • 注1:症状があらわれた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  • 注2:症状があらわれた場合には必要に応じて解熱剤の投与等適切な処置を行うこと。

  • 注3:類薬(インターフェロン-α,β製剤)で報告がある。

薬価

イムノマックス-γ注300

評価サマリー

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