抗CD38モノクローナル抗体
| 一般名 |
イサツキシマブ(遺伝子組換え)
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|---|---|
| 製造/販売 | サノフィ |
| 剤形/規格 |
|
本剤の投与は、緊急時に十分対応できる医療施設において、造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例のみに行うこと。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分に説明し、同意を得てから投与を開始すること。
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
8.1 骨髄抑制があらわれることがあるので、本剤の投与前及び投与中は定期的に血液検査等を行い、患者の状態を十分に観察すること。[11.1.2参照]
8.2 本剤は、赤血球上に発現しているCD38と結合し、間接クームス試験の結果が偽陽性となる可能性がある。このため、本剤投与前に不規則抗体のスクリーニングを含めた一般的な輸血前検査を実施すること。輸血が予定されている場合は、本剤を介した間接クームス試験への干渉について関係者に周知すること。
9.4 生殖能を有する者
妊娠
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
本剤を用いた生殖発生毒性試験は実施されていないが、IgG1モノクローナル抗体に胎盤通過性があることが知られている。また、
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒト乳汁中への移行は検討されていないが、ヒトIgGは乳汁中に移行するので、本剤も移行する可能性がある。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
14.1 薬剤調製時の注意
14.1.1 本剤は無菌的に希釈調製を行うこと。
14.1.2 調製前にバイアル内を目視検査し、溶液(通常は無色〜微黄色)に変色あるいは異物が認められた場合は使用しないこと。
14.1.3 250mLの日局生理食塩液又は5%ブドウ糖液の点滴バッグから本剤の必要量(mL)と同量を抜き取り、本剤を加えて総量250mLの希釈液
14.1.4 点滴バッグはポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)製、DEHP〔di-(2-ethylhexyl)phthalate:フタル酸ジ-(2-エチルヘキシル)〕を含むポリ塩化ビニル製あるいはエチレン−酢酸ビニル製を使用すること。
14.1.5 点滴バッグを反転させて希釈液を穏やかに混和する。振盪しないこと。
14.2 薬剤投与時の注意
14.2.1 本剤の希釈液を投与する際は、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン又はナイロン製のインラインフィルター(孔径:0.2又は0.22μm)を用いて投与すること。また、ポリウレタン、ポリブタジエン、ポリ塩化ビニル(DEHPの有無は問わない)又はポリエチレン製の投与セットを用いること。
14.2.2 本剤の希釈液は、ただちに使用しない場合は2〜8℃で保管し、48時間以内に使用すること。その後、室温では8時間以内(本剤の点滴時間を含む)に使用すること。
14.2.3 他の薬剤と同じ静注ラインにて同時注入は行わないこと。
14.2.4 本剤の未使用残液は適切に廃棄すること。
15.1 臨床使用に基づく情報
15.1.1
15.1.2 臨床試験において、皮膚有棘細胞癌、乳房血管肉腫、骨髄異形成症候群等の二次性悪性腫瘍が発現したとの報告がある。
外箱開封後は遮光して保存すること。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 Infusion reaction
アナフィラキシー、呼吸困難、咳嗽、悪寒、気管支痙攣、鼻閉、高血圧、嘔吐、悪心等のInfusion reaction(
11.1.2 骨髄抑制
好中球減少
11.1.3 感染症(
肺炎(
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
| 10%以上 | 10%未満5%以上 | 5%未満 | |
| 精神障害 | 不眠症 | ||
| 神経系障害 | |||
| 血管障害 | 高血圧 | ||
| 呼吸器、胸郭及び縦隔障害 | 呼吸困難 | 咳嗽 | |
| 胃腸障害 | 下痢 | 悪心 | 嘔吐 |
| 筋骨格系および結合組織障害 | 背部痛 | ||
| 一般・全身障害および投与部位の状態 | 疲労 |
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