ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト)を投与中の患者(「相互作用」の項参照)
狭心症
ニコランジルとして、通常、成人1日量15mgを3回に分割経口投与する。なお、症状により適宜増減する。
本剤の投与開始時には、硝酸・亜硝酸エステル系薬剤と同様に血管拡張作用による拍動性の頭痛を起こすことがあるので、このような場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
本剤とホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト)との併用により降圧作用が増強し、過度に血圧を低下させることがあるので、本剤投与前にこれらの薬剤を服用していないことを十分確認すること。また、本剤投与中及び投与後においてこれらの薬剤を服用しないよう十分注意すること。
重篤な肝障害のある患者[本剤投与中に肝機能検査値異常があらわれることがある。]
緑内障の患者[眼圧を上昇させるおそれがある。]
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
湿気を避けて涼しいところに保管するよう指導すること。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤シルデナフィルクエン酸塩(バイアグラ、レバチオ)バルデナフィル塩酸塩水和物(レビトラ)タダラフィル(シアリス、アドシルカ、ザルティア) | 併用により、降圧作用が増強することがある。 | 本剤はcGMPの産生を促進し、一方、ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| グアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤リオシグアト(アデムパス) | 併用により、降圧作用が増強することがある。 | 本剤とグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤は、ともにcGMPの産生を促進することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介する本剤の降圧作用が増強する。 |
総症例数14,323例中、661例(4.61%)817件に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。主な副作用は、頭痛515件(3.60%)、嘔気・嘔吐63件(0.44%)、めまい21件(0.15%)、ほてり20件(0.14%)、倦怠(感)17件(0.12%)であった。(再審査終了時)
肝機能障害、黄疸(頻度不明注2))
AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
血小板減少(頻度不明注2))
血小板減少があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
口内潰瘍、舌潰瘍、肛門潰瘍、消化管潰瘍(頻度不明注2))
口内潰瘍、舌潰瘍、肛門潰瘍、消化管潰瘍があらわれることがあるので、症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
注2)自発報告を含むため頻度不明
以下のような副作用が認められた場合には、減量・休薬など適切な処置を行うこと。 (頻度不明は※)
| 3%以上又は頻度不明 | 0.1〜3%未満 | 0.1%未満 | |
| 循環器 | 動悸、顔面紅潮 | 全身倦怠感、気分不良、胸痛、下肢のむくみ、のぼせ感等 | |
| 精神神経系 | 頭痛注3)
|
めまい | 耳鳴、不眠、眠気、舌のしびれ、肩こり等 |
| 過敏症 注4) | 発疹等 | ||
| 消化器 | 口内炎※ | 悪心、嘔吐、食欲不振 | 下痢、便秘、胃もたれ、胃部不快感、胃痛、腹痛、腹部膨満感、口角炎、口渇等 |
| 肝臓 | ビリルビンの上昇、AST(GOT)の上昇、ALT(GPT)の上昇、Al‐Pの上昇等 | ||
| 血液 | 血小板減少※ | ||
| 眼 | 角膜潰瘍※
注5)
|
複視 | |
| 生殖器 | 性器潰瘍※ 注5) | ||
| 皮膚 | 皮膚潰瘍※ 注5) | ||
| その他 | 血中カリウム増加※ | 頸部痛 |
注3)「重要な基本的注意」の項参照
注4)副作用があらわれた場合には投与を中止すること。
注5)海外のみで認められている副作用
シグマート錠2.5mg 7.1円/錠
シグマート錠5mg 7.8円/錠
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効果の強さ
投稿日: 2015/03/13 参考率: 100%(1人/1人)
精神・神経科/40代/処方経験あり