透析療法を受けている患者[長期投与によりアルミニウム脳症、アルミニウム骨症、貧血等があらわれることがある。]
下記疾患における制酸作用と症状の改善
胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)
尿中リン排泄増加に伴う尿路結石の発生予防
通常、成人には、乾燥水酸化アルミニウムゲルとして1日1〜3gを数回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
リン酸塩の欠乏している患者[アルミニウムは消化管内でリン酸塩と結合し、その吸収を阻害する。]
腎障害のある患者[長期投与によりアルミニウム脳症、アルミニウム骨症、貧血等があらわれるおそれがあるので、定期的に血中アルミニウム、リン、カルシウム、アルカリフォスファターゼ等の測定を行うこと。]
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
クエン酸製剤クエン酸カリウムクエン酸ナトリウム等 | 血中アルミニウム濃度が上昇することがあるので、同時に服用させないなど注意すること。 | キレートを形成し、アルミニウムの吸収が促進されると考えられる。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
血清カリウム抑制イオン交換樹脂ポリスチレンスルホン酸カルシウムポリスチレンスルホン酸ナトリウム | 血清カリウム抑制イオン交換樹脂の効果が減弱するおそれがある。 | アルミニウムイオンと非選択的に交換すると考えられる。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
テトラサイクリン系抗生物質ニューキノロン系抗菌剤イソニアジドジギタリス製剤フェニトインフェノチアジン誘導体β-遮断剤非ステロイド系解熱消炎鎮痛剤等 | 同時に服用することにより、これら併用薬剤の吸収を遅延又は阻害するおそれがある。この作用は薬剤の服用時間をずらすことにより、弱まるとの報告がある。 | 本剤が併用薬剤とキレートを形成又は、吸着し、消化管からの吸収を遅延又は阻害する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
ペニシラミン | ペニシラミンの効果が減弱するおそれがある。 | 同時投与した場合、ペニシラミンの吸収率が低下する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
ミコフェノール酸モフェチル | ミコフェノール酸モフェチルの作用が減弱するおそれがある。 | 併用により、ミコフェノール酸モフェチルの吸収が減少すると考えられる。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
甲状腺ホルモン剤レボチロキシンナトリウム等 | 同時に服用することにより、これら併用薬剤の吸収を遅延又は阻害することがある。これらの作用は薬剤の服用時間をずらすことにより、弱まると考えられる。 | 消化管内で本剤と吸着することにより、これらの薬剤の吸収が阻害される。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
胆汁酸製剤ウルソデオキシコール酸ケノデオキシコール酸 | 同時に服用することにより、これら併用薬剤の吸収を遅延又は阻害することがある。これらの作用は薬剤の服用時間をずらすことにより、弱まると考えられる。 | 消化管内で本剤と吸着することにより、これらの薬剤の吸収が阻害される。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
キニジン等 | 併用薬剤の排泄が遅延することが知られている。 | 尿のpH上昇による。 |
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
頻度不明 | |
消化器 注1) | 便秘、悪心・嘔吐等 |
長期投与 注2) | アルミニウム脳症、アルミニウム骨症、貧血等 |
注1:このような場合には減量、休薬又は緩下剤の併用等の適切な処置を行うこと。
注2:慎重に投与すること。
乾燥水酸化アルミニウムゲル「ファイザー」原末 7円/g
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