医療用具の消毒、手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒
歯科領域における感染根管の消毒
医療用具の消毒、手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒
消毒対象により、通常、次のいずれかの方法を用いる。
ホルムアルデヒド1〜5%水溶液による浸漬、又は清拭を行い、2時間以上放置する。
ガス消毒法
気密容器中あるいは密閉環境内において、容積1m3に対しホルマリン15mL以上(ホルムアルデヒドとして6g以上)を水40mL以上とともに噴霧又は蒸発させ、7〜24時間又はそれ以上放置する。蒸発を速めるためには、ホルマリン15mL以上を希釈(5〜10%)し加熱沸騰させる方法、ホルマリン15mL以上に対し水40mL以上及び過マンガン酸カリウム18〜20gを加える方法などを用いる。
歯科領域における感染根管の消毒
原液にクレゾール等を加えて用いる。
人体に使用する場合は歯科領域だけに使用すること。
誤飲を避けるため、保管及び取扱いには十分注意すること。
皮膚、粘膜(目、鼻、咽喉等)に刺激作用があるので皮膚、粘膜に付着しないようにすること。付着した場合には多量の水で洗い流すこと。また、目の場合は、水洗後直ちに専門医の処置を受けること。
蒸気は呼吸器等の粘膜に刺激作用があるので、吸入を避けること。
消毒後、残留するホルムアルデヒドは適切な方法で除去すること(例えば、水洗、アンモニア水の散布、蒸発等)。
注意
規定濃度を下回らない新鮮な消毒剤を用いるとともに消毒時間を守ること。
被消毒体と消毒剤との接触を十分にすること(例えば、油の付いた器具、重ねたままの衣類などはよくない)。
被消毒体の量、被消毒体による消毒剤の吸着などを考慮し消毒剤は適宜増減すること。
高温であるほど消毒効果が高まるので18℃以上に保つようにすること(ガス消毒の場合は、同時に湿度も75%以上に保つ)。
本剤により変質を来すもの(ある種の染色製品、革製品など)があるので注意すること。
深部まで消毒剤の到達し難いもののガス消毒には、真空装置を用いること。
長く保存するときや寒冷時にはパラホルムアルデヒドを生成して混濁することがあるが、温湯に浸して少時間温めると溶消する。
配合変化
アンモニア、水酸化アルカリ、重金属、たん白質、ヨウ素、易還元性物質は分解するので配合してはならない。
歯根膜(歯科領域)
根尖孔外に溢出した場合、歯根膜に過刺激が加わり歯根膜炎を起こすことがある(頻度不明)。
皮膚(ホルマリン水)
皮膚に付着すると
ホルマリン 0.88円/mL
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