下記疾患における制酸作用と症状の改善
胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)
便秘症
制酸剤として使用する場合
炭酸マグネシウムとして、通常成人1日2gを数回に分割経口投与する。
緩下剤として使用する場合
炭酸マグネシウムとして、通常成人1日3〜8gを頓用又は数回に分割経口投与する。
なお、年令・症状により適宜増減する。
腎障害のある患者〔マグネシウムの排泄が阻害され蓄積をおこしやすい。〕
心機能障害、肺機能障害のある患者〔血清マグネシウム値の上昇により、心機能及び肺機能の抑制をおこすおそれがある。〕
下痢のある患者〔緩下作用により症状を悪化させるおそれがある。〕
高マグネシウム血症の患者〔症状を悪化させるおそれがある。〕
〈配合変化〉
ダイオウ末と配合すると変色するが、薬効に変化はない。
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| テトラサイクリン系抗生物質テトラサイクリンミノサイクリン等 ニューキノロン系抗菌剤 シプロフロキサシントスフロキサシン等 エチドロン酸二ナトリウム | これらの薬剤の吸収が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること。 | マグネシウムと難溶性のキレートを形成し、薬剤の吸収が阻害される。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| セフジニル | これらの薬剤の吸収が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること。 | 機序不明 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 他の併用薬剤 | 併用薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがあるので、慎重に投与すること。 | 炭酸マグネシウムの吸着作用又は消化管内・体液のpH上昇による。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
| 大量の牛乳カルシウム製剤 | milk-alkali syndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止する。 | 機序:代謝性アルカローシスが持続することにより、尿細管でのカルシウム再吸収が増加する。危険因子:高カルシウム血症、代謝性アルカローシス、腎機能障害のある患者。 |
本剤は、使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
| 頻度不明 | |
| 代謝異常 | 高マグネシウム血症注) |
| 消化器 | 下痢等 |
注)長期大量投与により発現することがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量又は休薬等の適切な処置を行うこと。
炭酸マグネシウム 1.15円/g
m3.comにご登録済の方
薬剤名検索
薬剤情報提供:一般財団法人日本医薬情報センター 剤形写真提供:株式会社薬事日報社
・薬剤情報・剤形写真は月一回更新しておりますが、ご覧いただいた時点で最新情報ではない可能性がございます。 最新情報は、各製薬会社のWebサイトなどでご確認ください。
・投稿内容の中に適応外、承認用法・用量外の記載等が含まれる場合がありますが、エムスリー、製薬会社が推奨するものではありません。