本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
透析療法を受けている患者[9.2.1参照]
ナトリウム摂取制限を必要とする患者(高ナトリウム血症、浮腫、妊娠中毒症等)[ナトリウムの貯留増加により症状が悪化するおそれがある。]
高カルシウム血症の患者[血中カルシウム濃度が上昇し、症状が悪化するおそれがある。]
甲状腺機能低下症又は副甲状腺機能亢進症の患者[血中カルシウム濃度の上昇により病態に悪影響を及ぼすおそれがある。]
下記消化器症状の改善
食欲不振、胃部不快感、胃もたれ、嘔気・嘔吐
通常成人は1回1.3g、7才〜14才は1/2量、4才〜6才は1/3量を1日3回食後服用する。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 重篤な消化管潰瘍のある患者
炭酸水素ナトリウムを配合しているため、症状が悪化するおそれがある。
9.1.2 心機能障害のある患者
症状が悪化するおそれがある。
9.1.3 肺機能障害のある患者
症状が悪化するおそれがある。
9.1.4 リン酸塩低下のある患者
アルミニウムにより無機リンの吸収が阻害される。
9.1.5 低クロル性アルカローシス等の電解質失調の患者
症状が悪化するおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
9.2.1 透析療法を受けている患者
長期投与によりアルミニウム脳症、アルミニウム骨症があらわれるおそれがある。[2.2参照]
9.2.2 腎不全の患者
排泄障害により副作用があらわれることがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
活性型ビタミンD | 高カルシウム血症があらわれやすくなる。 | 消化管からのカルシウムの吸収が亢進される。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
テトラサイクリン系抗生物質テトラサイクリン塩酸塩ミノサイクリン塩酸塩等 | 本剤との併用により、これらの薬剤の効果が減弱することがあるので、同時に服用させないなど注意すること。この作用は薬剤の服用時間をずらすことにより弱まるとの報告がある。 | 本剤に含まれるアルミニウム、マグネシウム等とキレートを生成し、吸収が低下することにより、これらの薬剤の血中濃度が低下する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
ニューキノロン系抗菌剤エノキサシン水和物ノルフロキサシンオフロキサシン等 | 本剤との併用により、これらの薬剤の効果が減弱することがあるので、同時に服用させないなど注意すること。この作用は薬剤の服用時間をずらすことにより弱まるとの報告がある。 | 本剤に含まれるアルミニウム、マグネシウム等とキレートを生成し、吸収が低下することにより、これらの薬剤の血中濃度が低下する。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
大量の牛乳・カルシウム製剤 | Milk-alkali syndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれるおそれがあるので、観察を十分に行い、症状が発現した場合には投与を中止すること。 | 本剤の吸着作用又は消化管内・体液のpH上昇による作用と考えられている。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
その他の併用薬剤 | 併用薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがある。この作用は薬剤の服用時間をずらすことにより弱まるとの報告がある。 | 本剤の吸着作用又は消化管内・体液のpH上昇による作用と考えられている。 |
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
(いずれも頻度不明)
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
頻度不明 | |
長期・大量投与 | 腎結石、尿路結石 |
代謝異常注1) | 高マグネシウム血症 |
消化器 | 便秘 |
過敏症 | 発疹 |
その他注2) | 低カリウム血症、血圧上昇、体重増加、浮腫 |
注1)長期投与によりあらわれることがある。
注2)カンゾウを配合しているため、長期連用によりあらわれることがある。
KM散 6.5円/g
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